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自己採点した感じだと、今年の2次は厳しそう…。もし落ちていたら、来年はまた1次からやり直し?
こんなギモンに答えます。さきに結論から言いますと、
●令和8年度に1次合格した人は、令和9年度の2次試験まで1次免除で受験できる
●ただし来年の2次も不合格なら1次からやり直し。チャンスは実質2回
●不合格でも科目ごとの点数が開示される。来年の対策はその数字から組み立てる
●2次を受け直さない道として養成課程がある。応募は1次合格年度とその翌年度に開講するコースまで
●判断は点数を見てから。ただし養成課程の募集時期だけは先に確認する
この記事は、2次試験の自己採点が厳しかった人、あるいは2027年1月13日の発表で不合格だった人に向けて、「次に何ができるか」を制度のルールから整理したものです。感情論ではなく、連合会と中小企業庁が公表しているルールだけで選択肢を並べます。
【ルール】1次合格の効力は「翌年度まで」
中小企業診断士試験では、1次試験に合格した人は合格した年度とその翌年度に限り2次試験を受験できます。令和8年度の2次試験案内でも、受験資格として令和8年度の1次合格者に加えて令和7年度の1次合格者が挙げられています。つまり今年(令和8年度)1次に合格した人は、令和9年度(2027年)の2次試験まで1次試験を受けずに2次を受験できます。
注意点が2つあります。1つは、翌年度の2次も不合格だった場合、1次合格の効力は消え、1次試験からやり直しになること。もう1つは、1次試験に合格した時点で、それまでの科目合格による免除申請の資格はなくなっていることです。1次を受け直す場合は7科目すべてを受けることになります。
| 令和8年度1次に合格した人の場合 | 内容 |
|---|---|
| 令和8年度2次(2026年10月25日) | 1回目のチャンス。発表2027年1月13日 |
| 令和9年度2次(2027年秋・日程未公表) | 2回目のチャンス。1次免除で2次のみ受験 |
| 令和10年度以降 | 1次試験からやり直し(7科目) |

「来年もう1回だけ2次を受けられる」のは大きな権利です。ここを使い切るかどうかが、最初の分かれ道になります
【まず確認】発表日に開示される「科目ごとの点数」
2次試験は、不合格でも受験した科目ごとの点数が試験結果照会のWebページで確認できます(確認できるのは令和9年3月31日まで)。合格基準は「総点数の60%以上、かつ1科目でも40%未満がないこと」なので、点数を見ると不合格の型が分かります。
| 点数の型 | 意味 | 来年に向けた方向 |
|---|---|---|
| 合計が240点に数点〜十数点足りない | 実力は合格圏の近く。再現性の問題 | 解答プロセスの固定化。過去問の反復と採点の精度 |
| 1事例だけ40点未満 | 足切り。その事例の対策不足 | その事例に集中。事例IVなら計算の毎日練習 |
| 全事例が50点台 | どの事例も「書けているが点が入らない」 | 与件文の読み方と設問要求の捉え方を根本から。添削のある講座を検討 |
| 合計が200点未満 | 基礎から積み直しが必要 | 1年かけて事例I〜IVの型を作る。独学か講座かを早めに決める |
この分析ができるのは、試験当日に作った再現答案が手元にある人だけです。点数と答案を突き合わせると「何を書いたときに点が入り、何を書いたときに入らなかったか」が見えてきます。再現答案を作っていない人は、記憶が残っているうちに今からでも書き起こしてください(2次試験が終わったらやること)。
【選択肢1】来年の2次に再挑戦する
1次免除で2次だけを受けられる1年は、2次対策に専念できる貴重な年です。独学で続けるか、添削のある講座を使うかは、上の「点数の型」で決めるのが合理的です。
●独学か講座か。「全事例50点台」「合計200点未満」の型なら、自分の答案を他人に採点してもらう仕組み(添削)がないと同じ結果になりやすい
●事例IVを毎日やる体制。計算は間が空くと落ちる。1日30分でも途切れさせない
●過去問の採点基準。『ふぞろいな合格答案』の最新版と、過去問19年分(協会で無料公開)の準備
●来年の試験日程は例年4月ごろに公表される。1次を受けないぶん、申込時期(例年9月)を忘れやすいので注意
講座を使う場合の比較は2次試験対策の講座比較【添削回数と価格で選ぶ】に、事例ごとの解き方は事例I〜IIIの解き方と事例IVの攻略法にまとめています。

独学で1年やって同じ結果だったら、って考えると怖いな…

だからこそ点数の型で決めるんです。「あと数点」の人は独学の反復で届きますが、「全事例50点台」の人は書き方そのものを直す必要があって、それは自分では気づきにくい。そこは添削に頼る価値があります
【選択肢2】養成課程で2次試験を受けずに登録する
1次試験合格者には、2次試験を受けずに登録できる養成課程(登録養成課程)という道があります。中小企業大学校や大学院などが実施しており、修了すると2次試験と実務補習の両方が免除され、修了者は新規登録に実務要件15日が不要です。
応募できるのは1次試験に合格した年度とその翌年度に開講するコースです。令和8年度に1次合格した人は、令和9年度中に開講するコースまでが対象になります。募集は年明けから春にかけて行われる学校が多く、2次の発表(1月13日)を見てから調べ始めると、出願に間に合わない学校が出てきます。養成課程も視野に入れるなら、各校の募集要項だけは年内に確認しておいてください。
| 比較項目 | 2次に再挑戦 | 養成課程 |
|---|---|---|
| 登録までの期間 | 2027年秋合格→実務補習→2028年以降 | 6か月〜2年の課程修了後、実務補習なしで登録 |
| 費用の目安 | 独学数万円〜講座数十万円+実務補習25.6万円 | 中小企業大学校で約234万円(2025年度・6か月全日制)など。給付制度の対象あり |
| 確実性 | 合格率は毎年2割弱 | 入学選考はあるが、修了すれば登録できる |
| 働きながら | 可能 | 全日制は休職が前提。夜間・週末型の学校もある |
私自身は、1次合格後に養成課程(中小企業大学校・日本生産性本部・法政大学大学院)を受験した経験があります。学校ごとの特徴と選考は養成課程とは?にまとめているので、2次の結果にかかわらず一度は読んでおくことをおすすめします。
【決め方】点数を見るまで決めない。ただし締切だけは先に
自己採点はあくまで推定です。発表前に「落ちた」と決めつけて1次の勉強を再開するのは、合格していた場合に時間の無駄になります。本格的な判断は1月13日に点数を見てからで構いません。
ただし、養成課程の募集時期と実務補習の受付(2027年1月6日〜18日)は発表を待ってくれません。合格でも不合格でも動けるように、この2つの日程だけは年内に調べておく。それが「点数を見るまで決めない」と「締切に間に合う」を両立させる方法です。発表までの過ごし方は2次試験の合格発表までにやることで詳しく書いています。
よくある質問
来年の2次試験の申込はいつですか?
令和9年度の試験日程はまだ公表されていません。参考として令和8年度は、2次試験の申込受付が9月1日〜18日、試験日が10月25日でした。例年、年度の試験日程は春ごろに連合会のWebサイトで公表されます。
来年の2次に落ちたら、1次の科目合格は使えますか?
使えません。1次試験に合格した時点で、それまでの科目合格による免除申請の資格はなくなっています。1次を受け直す場合は7科目すべてを受験します。
養成課程は1次合格から何年以内に入ればいいですか?
応募できるのは、1次試験に合格した年度とその翌年度に開講するコースです。令和8年度合格なら、令和9年度中に開講するコースまでが対象です。各校の出願時期は異なるので、募集要項で確認してください。
まとめ 2次試験に落ちたらどうする?
●令和8年度1次合格者は、令和9年度の2次まで1次免除で受けられる。チャンスは実質2回
●不合格でも科目ごとの点数が開示される。再現答案と突き合わせて「型」を見る
●「あと数点」なら反復、「全事例50点台」なら添削のある講座を検討
●養成課程は1次合格年度と翌年度の開講分まで。募集時期は年内に確認
●判断は点数を見てから。締切のある日程だけ先に押さえる
1次試験で不合格だった場合の立て直し方は1次試験に不合格だったら読む記事、受験から登録までにかかる費用の全体は診断士取得にかかる費用をご覧ください。

2次の不合格は「1年目は落ちるもの」と言われるくらい普通のことです。点数を見て、使える権利を使い切りましょう
●日本中小企業診断士協会連合会「令和8年度中小企業診断士第2次試験について(試験案内の概要)」
●日本中小企業診断士協会連合会「令和8年度中小企業診断士第2次試験案内」(PDF)
※2026年10月12日に各サイトを確認しています。
以上、いろなしでした!