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2次試験の事例IV(財務・会計)が一番こわい…。計算問題でボロボロに落ちたらどうしよう
こんなギモンに答えます。
さきに結論から言いますと、
●事例IVは4事例で唯一「訓練量がそのまま点になる」科目
●頻出は経営分析・CVP(セールスミックス)・NPV(投資の経済性)・キャッシュフローの4本柱
●合格ラインの戦い方は「第1問の経営分析を落とさない+難問は部分点狙い」
●毎日30分の計算訓練を試験日まで止めないこと
事例IVは「得点源にもなれば、足切り(40点未満)の原因にもなる」両刃の科目です。直近3年の出題と、合格者が共通してやっている対策を整理していきますね。
事例IVの出題パターン【直近3年】
| 年度 | 第1問 | 第2問 | 第3問 | 第4問 |
|---|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 経営分析(優れた指標1・劣る指標2+要因記述) | 最適セールスミックス(CVP、制約条件が変化) | 設備投資のNPV(機会費用・運転資本) | 資金調達+為替リスク(記述) |
| 令和6年度 | 財務指標と財務的特徴 | 線形計画法による最適生産・価格 | CF増加額・NPV・期待値 | 振替価格と事業部評価(記述) |
| 令和5年度 | 経営分析 | CVP・セールスミックス(製品継続判断) | NPVと投資時期(期待値) | OEMの財務的利点(記述) |
3年連続で第1問=経営分析、第2問=CVP系、第3問=NPV系、第4問=記述という骨格は同じです。ここが狙い目。一方で、線形計画法や振替価格など簿記1級レベルの周辺論点が混ざるのも近年の特徴で、全部を取りにいくと時間が溶けます。

「型は毎年同じ、細部で難しくしてくる」のが事例IV。型の部分で確実に稼ぐのが戦略の基本ですよ
合格ラインの戦い方:どこで点を取るか
●第1問・経営分析は満点狙い:指標の選び方と「要因」の書き方を型にする(安全性・収益性・効率性から1つずつ等)
●第4問・記述は確実に拾う:計算が壊れても記述の部分点は独立して取れる
●第2問・第3問は「解ける設問だけ解く」:設問1は標準的、設問2以降で難化する構造が多い
●計算過程を書く:最終値が違っても途中点が入る可能性がある
80分で全問完答は合格者でも珍しいんです。「60点取れる順番で解く」と決めておくだけで、当日のパニックが消えますよ。

第2問の設問3のような難問に20分溶かして、第4問の記述を白紙で出すのが一番もったいない失点パターンです
対策の王道は「毎日30分の計算訓練」
事例IVは知識より手の速さと正確さが点になります。1日30分、経営分析→CVP→NPVの順に問題集を回し、試験日まで一度も止めないこと。1週間空けると計算の勘が鈍るのは、合格者が口を揃えて言うことですよ。
●月・木:経営分析(指標の計算と要因のコメント)
●火・金:CVP分析・セールスミックス
●水・土:NPV・キャッシュフロー・期待値
●日:過去問1年分を80分で通し
定番教材3冊【2026年の最新版】
| 教材 | 最新版 | 価格 | 使い方 |
|---|---|---|---|
| 『事例IV(財務・会計)の全知識&全ノウハウ』同友館 | 2026年改訂版(2026年4月発売) | 3,630円 | 論点別の解法を網羅。メイン教材 |
| 『30日完成!事例IV合格点突破 計算問題集』同友館 | 改訂新版(2023年) | 2,860円 | 毎日の計算訓練用。2〜3周する |
| 『意思決定会計講義ノート』税務経理協会(通称イケカコ) | 初版(2001年) | 2,200円 | NPV・意思決定会計を深掘りしたい人向け。上級者用 |
初学者は「全知全ノウ」+「30日完成」の2冊で十分です。イケカコは時間に余裕がある人だけ。この3冊は受験生の定番なので、書店でもネットでもすぐ手に入りますよ。

「30日完成」を3周した頃には、経営分析とCVPは反射で解けるようになっていますよ!
独学の壁を越えるなら:講座のAI添削・演習
事例IVは計算の正誤が明確なので、4事例の中では独学と最も相性がいい科目です。ただ「計算は合うのに要因の記述で点が取れない」という壁にぶつかったら、講座の添削が効きます。スタディングの2次試験合格コース(29,700円)はAI添削を最大300回使えるので、記述の型を安く矯正できますよ。他社も含めた2次講座の比較は「2次試験対策の講座比較」にまとめました。
本番の時間割と持ち込める電卓を公式で確認しました【令和8年度】
事例IVは4事例のいちばん最後、夕方の時限です。令和8年度第2次試験案内(日本中小企業診断士協会連合会)で確定している時間割と、事例IVで欠かせない電卓のルールを原文で確認しました。
| 時限 | 時間 | 科目 |
|---|---|---|
| A | 9:40〜11:00(80分・100点) | 事例I |
| B | 11:40〜13:00(80分・100点) | 事例II |
| C | 14:00〜15:20(80分・100点) | 事例III |
| D | 16:00〜17:20(80分・100点) | 事例IV |
試験日は令和8年10月25日(日)。事例IVの開始は16:00で、朝から3事例を解いたあとのいちばん疲れている時間帯に計算問題を80分やることになります。過去問を解く練習も、たまには夕方の時間帯にやっておくと本番の感覚に近づきますよ。
●使えるのはいわゆる携帯用電卓で、四則計算・√・%・数値メモリなど単純な計算機能を持つもの(サイズはおおよそ縦180ミリ・横100ミリ・高さ30ミリ以内程度)
●机上に置けるのは1台だけ
●使用禁止=関数電卓/プログラムの入力機能や記憶機能を持つもの/電子手帳・携帯電話などに付属する電卓/記録紙の出るもの/他の受験者の妨げになる音の出るもの/電源コードを使用するもの/表示部が複数あるもの
●適合するかどうかは監督員が判定し、適合しないものは使用が禁止されます。使用を禁止されても電卓は貸与されません
●関数電卓・プログラム機能付き・電子手帳等に付属するもの・記録紙が出るものは不正行為として対処されます

電卓は「たぶん大丈夫そうなもの」ではなく、公式の条件を満たすものを本番前に用意してください。当日ダメと言われても貸してもらえません
机上に置けるのは受験票・写真票と認められた筆記用具などだけで、筆入れや筆箱も置けません。定規は使えますが、マーカー・色鉛筆は解答用紙には使えないと明記されています。また試験開始後30分間と終了前5分間は退室できません。
事例IVで「足切り」を避けるとはどういうことか
「40点未満で足切り」とよく言われますが、これは協会連合会が示している合格基準そのものです。令和8年度第2次試験案内には「第2次試験の合格基準は、筆記試験における総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満がないことを基準とします」と書かれています。
つまり4事例の合計が240点を超えていても、事例IVが39点なら不合格です。逆に言えば、事例IVで40点さえ確保できれば足切りは起きません。第1問の経営分析と第4問の記述を取りきれば、40点は十分に見えてきます。
●最優先は「40点未満を絶対に作らない」こと。これは戦略ではなく前提です
●そのうえで、他の事例の取りこぼしを吸収する得点源にできれば理想的
●2次筆記の合格率は令和7年度で17.6%(協会連合会の統計)。1〜2点差で結果が変わる試験なので、計算過程を書いて部分点を積み上げる意味は大きいです
合格率の推移や1次との難易度の違いは中小企業診断士の難易度、令和8年度の制度変更(口述廃止など)は2次試験の変更点まとめで詳しく書いています。
よくある質問
事例IVは独学でも対応できますか?
対応できます。計算問題は答えが数字で出るため、市販の問題集で自己採点しながら訓練できます。4事例のなかで最も独学と相性のいい科目です。
何から手をつければいいですか?
経営分析です。ほぼ毎年第1問で出題され、型を覚えれば安定して得点できます。次にCVP、NPVの順で広げてください。
毎日どれくらい計算練習が必要ですか?
30分が目安です。1週間空けると勘が鈍るため、量よりも継続を優先してください。
計算が合わない場合、部分点はもらえますか?
計算過程を書いていれば部分点が入る可能性があります。最終値だけを書くのは避けてください。
本番で使える電卓はどんなものですか?
令和8年度第2次試験案内には、使えるのは四則計算・√・%・数値メモリなど単純な計算機能を持つ携帯用電卓(おおよそ縦180ミリ・横100ミリ・高さ30ミリ以内程度)で、机上に置けるのは1台だけと書かれています。関数電卓、プログラムの入力機能や記憶機能を持つもの、電子手帳や携帯電話に付属する電卓、記録紙が出るものは使用禁止で、不正行為として対処されます。適合するかどうかは監督員が判定し、使用を禁止されても電卓は貸与されません。
まとめ 事例IVの攻略法
●出題の型は経営分析→CVP→NPV→記述で3年連続同じ
●戦略は「第1問満点+第4問確保+難問は部分点」
●毎日30分の計算訓練を試験日まで止めない
●教材は『全知全ノウ2026』+『30日完成』の2冊で十分
2次試験全体の8週間プランは「2次試験の対策はいつから?」、事例I〜IIIの解き方は「事例I〜IIIの解答プロセス」をどうぞ。
※時間割・電卓のルール・合格基準は令和8年度第2次試験案内(協会連合会)の原文で確認しています。
※2026年9月9日に各サイトを確認しています。
以上、いろなしでした!
●事例IVの攻略法(頻出論点と得点戦略)(このページ)