中小企業診断士の勉強スケジュール【1年・8ヶ月の月別プラン】

中小企業診断士の勉強スケジュール 1年・8ヶ月の月別プラン 試験対策

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勉強スケジュールってどう組めばいいんだろう。1年で受かる人は、いつ何をしているのかが分からなくて動き出せない…

こんなギモンに答えます。

さきに結論から言いますと、

この記事の結論

●スケジュールは試験日から逆算して組む。1次は毎年8月上旬、2次筆記は10月下旬

●必要な勉強時間は1次800〜1,000時間・2次200時間前後。1年なら週19時間が目安

●科目は財務・会計から始める。2次に直結し、積み上げに時間がかかるため

●2次対策は1次の合格発表を待たない。8月の試験直後から動き出す

●崩れる前提で組む。予備日を週1日入れておくと復帰できる

私自身はスタディングを使い、スキマ時間の学習で7ヶ月かけて1次試験に合格しました。その経験と、日本中小企業診断士協会連合会が公表している令和8年度の試験日程をもとに、現実的に回るスケジュールを組み立てます。

まず試験日から逆算する【令和8年度の実施日程】

スケジュールを組むうえで動かせないのが試験日です。令和8年度は次の日程で実施されました。年による多少のずれはありますが、この並びは毎年ほぼ同じなので、逆算の土台に使えます。

区分申込受付試験日合格発表
第1次試験令和8年4月23日〜5月27日令和8年8月1日・2日令和8年9月1日
第2次試験令和8年9月1日〜9月18日令和8年10月25日令和9年1月13日

出典:一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会「令和8年度の試験日程について」(令和8年4月7日)。翌年度の日程は例年4月上旬に公表されます。

見落としやすいのが申込期間です。1次は4月下旬〜5月下旬の約1か月しかありません。勉強に集中していると忘れがちなので、スケジュールを組む段階でカレンダーに入れておいてください

必要な勉強時間と、週あたりの換算

中小企業診断士の合格に必要な勉強時間は、一般に1次試験で800〜1,000時間、2次試験で200時間前後とされています。これを期間で割ると、1週間に確保すべき時間が見えてきます。

学習期間1次までの総時間週あたり1日あたりの目安
1年(12ヶ月)約1,000時間約19時間平日2時間+土日5時間
8ヶ月約1,000時間約29時間平日3時間+土日7時間
7ヶ月約800時間約27時間平日3時間+土日6時間
2年(科目合格を使う)約1,000時間約10時間平日1時間+土日2.5時間

私は7ヶ月で1次に合格しましたが、机に向かった時間だけでこの数字に届いたわけではありません。通勤中・昼休み・寝る前の細切れ時間をすべて動員して、ようやく届いたという感覚です。「平日3時間」を机の前で確保しようとすると、多くの人は初月で挫折します。

スケジュールを立てるときは「1日◯時間」ではなく「週◯時間」で管理するのがコツです。平日に取れなかった分を週末に回せるので、1日崩れただけで計画全体が破綻しません

勉強時間の内訳や科目ごとの配分は「中小企業診断士の勉強時間はどれくらい必要か」で詳しく解説しています。

【1年プラン】9月スタートで翌年の合格を狙う月別スケジュール

2次試験が終わる10月、または1次の合格発表がある9月から動き出すのが、最も余裕のある形です。1年あれば1次と2次を同じ年に通過するストレート合格も現実的な射程に入ります。

時期やることねらい
9〜11月財務・会計/企業経営理論のインプット2次に直結する2科目を最初に固める
12〜2月運営管理/経済学・経済政策ボリュームの大きい科目を冬に片づける
3〜4月経営法務/経営情報システム/中小企業経営・政策暗記色の強い3科目は本番に近い時期に
4月下旬〜5月1次試験の申込+全科目の過去問1周目申込を忘れない。ここで穴を洗い出す
6〜7月過去問2〜3周目/模試/苦手科目の補強得点を合格ラインに乗せる
8月上旬1次試験
8月中旬〜10月2次試験対策(事例演習・添削)発表を待たずに開始する
10月下旬2次筆記試験

ポイントは3〜4月に暗記科目を置くことです。経営法務・経営情報システム・中小企業経営・政策は覚える量が多い一方、覚えたものが抜けやすい。早く始めすぎると本番前に忘れます。

【8ヶ月プラン】年明けスタートの短期集中

「今年こそ」と1月に思い立った場合のプランです。1次まで約7ヶ月。科目を絞らず全科目を受けるなら、インプットに使える時間は4ヶ月しかないと考えてください。

時期やること注意点
1〜2月財務・会計/企業経営理論ここが遅れると全体が崩れる
3〜4月運営管理/経済学・経済政策講義は倍速視聴で時間を圧縮
5月経営法務/経営情報システム/中小企業経営・政策+申込3科目を1ヶ月で回す
6〜7月過去問中心に切り替え/模試1回インプットに戻りすぎない
8月上旬1次試験

8ヶ月プランで一番多い失敗は、財務・会計に時間をかけすぎて後半の3科目が間に合わなくなることです。財務は「完璧」を目指さず、6割取れる状態で次に進んでください

もっと期間が短い場合は、科目合格制度を使って2年計画に切り替える判断もあります。1次に落ちたあとの立て直し方は「中小企業診断士1次試験に不合格だったときのリベンジ戦略」にまとめました。

科目を学ぶ順番は「財務・会計」からが定番

7科目をどの順番で進めるかは、スケジュールの成否を分けます。結論は財務・会計を最初に置く。理由は2つあります。

財務・会計を最初にする理由

2次試験の事例IVに直結する。1次で作った土台がそのまま2次で使える

積み上げ型の科目で、直前の詰め込みが効かない。毎日触れる期間が必要

参考として、令和8年度1次試験の科目別合格率を並べます。年によって難易度は大きく振れるので来年の予想には使えませんが、「どの科目が安定して重いか」の感覚はつかめます。

科目科目受験者数科目合格者数科目合格率
経済学・経済政策16,777人1,433人8.5%
財務・会計17,474人3,378人19.3%
企業経営理論15,750人5,179人32.9%
運営管理15,838人1,566人9.9%
経営法務16,313人1,796人11.0%
経営情報システム15,929人3,540人22.2%
中小企業経営・中小企業政策14,940人1,737人11.6%

※科目合格者数に試験合格者は含まれません。数字の出典と全体の結果は「令和8年度1次試験の合格発表」にまとめています。

2次対策はいつ始めるか

よくある失敗が、1次の合格発表(9月上旬)を待ってから2次対策を始めることです。2次筆記は10月下旬。発表を待つと、実質1ヶ月半しか残りません。

1次試験は自己採点ができます。8月の試験翌日に自己採点し、合格圏なら即座に2次へ切り替える。これが標準的な動き方です。

私も1次の直後から2次の勉強に入りました。発表を待っていたら、事例を解く回数が全然足りなかったと思います

2次対策の具体的な進め方は「中小企業診断士2次試験の対策方法」、講座を使う場合の比較は「2次試験対策の講座比較8社」をどうぞ。

独学と通信講座でスケジュールはどう変わるか

同じ「1年」でも、独学と通信講座では時間の使い方が変わります。

独学通信講座
教材選び自分で7科目分を選定(1〜2週間かかる)カリキュラムが組まれている
学習の順番自分で設計する標準スケジュールが用意されている
進捗管理手帳やアプリで自力管理学習記録機能で自動
つまずいたとき検索して自力解決質問できる(講座による)
向いている人関連資格の下地がある人初学者・スキマ時間中心の人

独学は費用を抑えられますが、スケジュール設計そのものが自分の仕事になる点は見落とされがちです。独学で行けるかどうかの判断は「中小企業診断士は独学で合格できるか」で整理しました。

スケジュールが崩れたときの立て直し方

半年以上のスケジュールが計画どおりに進むことは、まずありません。仕事の繁忙期、体調、家庭の事情。崩れる前提で組んでおくほうが現実的です。

崩れたときの3つの選択肢

週の予備日で吸収する:週1日を予備日にしておくと、2〜3日の遅れは吸収できる

インプットを削り、過去問に寄せる:講義を全部見るより、過去問で頻出論点だけ回すほうが得点は伸びる

科目を捨てて複数年に切り替える:科目合格は3年間有効。4科目に絞って確実に取るほうが総所要年数は短くなることがある

一番やってはいけないのが、遅れを取り戻そうとして全科目を薄く広く回すことです。1次は「総得点60%以上かつ40%未満の科目なし」で決まるため、薄く広くやると40%未満の科目が出て一発で不合格になります。

「今年は財務と企業経営理論と運営管理の3科目だけ確実に取る」と決めるのは、逃げではなく戦略です。科目合格制度はそのためにあります

【2026年9月10日時点】いま動かせない締切と、この先の日程

これから始めるとして、直近で気にしておくべき日ってありますか?

2026年9月10日に協会連合会の試験ページを確認したところ、いま押さえておきたい日付は次のとおりでした。すでに動き出している日程もあるので、自分がどこに立っているかを確認してからプランを組んでください。

日付内容
2026年9月18日(金)16:00令和8年度 第2次試験の申込受付の締切(受付は9月1日10:00から)
2026年10月25日(日)令和8年度 第2次試験(筆記)
2027年1月13日(水)令和8年度 第2次試験の合格発表
2027年3月31日(水)令和8年度 第1次試験の結果照会・合格証書・科目合格通知書のダウンロード期限
2027年4月上旬(見込み)令和9年度の試験日程の公表(令和8年度は4月7日に公表された)
1次と2次で「受けられる地区」が違います

●第1次試験は札幌・仙台・東京・名古屋・金沢・大阪・広島・松山・福岡・那覇の10地区

●第2次試験は札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7地区

●つまり金沢・松山・那覇で1次を受けた人は、2次では別の地区へ移動が必要になります

●移動と宿泊が必要な人は、その前日を勉強日として計算しないこと。スケジュールを組む段階で「移動日」を1日確保しておくと安心です

地区の違いは意外と知られていません。10月下旬の日曜は宿泊が取りにくい時期でもあるので、2次を受けると決めた時点で先に宿を押さえてしまうのが安全ですよ

令和9年度の日程はまだ出ていません【いつ分かる?】

いまから1年プランで学習を始める人が目指すのは令和9年度(2027年度)の試験ですが、その日程は2026年9月10日時点でまだ公表されていません。協会連合会の試験ページに掲載されているのは令和8年度までです。

では、いつ分かるのか。令和8年度の日程が公表されたのは令和8年4月7日でした。あわせて「第1次試験案内の概要は4月23日に掲載予定」「第2次試験案内の概要は9月1日に掲載予定」とも告知されていました。同じ流れなら、令和9年度の日程も2027年4月上旬に出ると考えてよさそうです。

日程が出るまでのスケジュールの組み方

●第1次試験は8月の第1土日、第2次試験は10月下旬の日曜と仮置きして逆算する

●申込は1次が4月下旬〜5月下旬、2次が9月上旬〜中旬と見ておく

●4月上旬に正式な日程が出たら、ずれた日数ぶんだけ後ろの予定をスライドさせる

●仮置きで1週間ずれても困らないように、直前期に「予備の1週間」を入れておくと崩れにくくなります

日程が出ていないからといって、始めるのを待つ必要はありません。令和8年度と同じ並びを目標にして走り出し、4月に正式な日程が出たら調整すれば大丈夫ですよ

よくある質問

Q. 中小企業診断士の勉強はいつから始めるべきですか?

A. 1年で1次合格を狙うなら、前年の9〜10月開始が標準です。1次試験は毎年8月上旬なので、逆算すると10〜11ヶ月の学習期間が取れます。年明け1月からでも8ヶ月あるので間に合いますが、週29時間ほどの学習時間が必要になります。

Q. 1日どれくらい勉強すればいいですか?

A. 1年計画なら週19時間、平日2時間+土日5時間が目安です。ただし「1日◯時間」で管理すると1日崩れただけで計画が破綻するため、週単位で管理することをおすすめします。スキマ時間を含めて積み上げる前提で考えてください。

Q. 科目はどの順番で勉強するのがいいですか?

A. 財務・会計から始めるのが定番です。2次試験の事例IVに直結し、積み上げ型で直前の詰め込みが効かないためです。逆に経営法務・経営情報システム・中小企業経営・政策は暗記色が強いので、本番に近い3〜5月に置くと忘れにくくなります。

Q. 2次試験の対策はいつから始めればいいですか?

A. 1次試験の直後、8月中旬からです。1次の合格発表は9月1日ですが、2次筆記は10月25日なので、発表を待つと1ヶ月半しか残りません。1次は自己採点ができるので、合格圏なら発表を待たずに切り替えてください。

Q. スケジュールが遅れてしまったらどうすればいいですか?

A. まず科目を捨てる判断をします。7科目すべてを中途半端にやるより、科目合格制度を使って複数年で取り切るほうが確実です。科目合格は3年間有効なので、今年は4科目に絞って確実に60点を取る、という組み替えが有効です。

Q. 申し込み期間を忘れそうです。いつですか?

A. 1次試験は例年4月下旬〜5月下旬の約1ヶ月間、2次試験は9月上旬〜中旬です。令和8年度は1次が4月23日〜5月27日、2次が9月1日〜9月18日でした。申込はインターネットのみで、紙の試験案内は配布されません。

Q. 令和9年度(2027年度)の試験日程はもう決まっていますか?

A. 2026年9月10日時点では公表されていません。令和8年度の日程は令和8年4月7日に公表されているので、令和9年度も2027年4月上旬に公表される見込みです。それまでは令和8年度と同じ「1次試験が8月上旬の土日、2次試験が10月下旬の日曜」という並びで仮に組んでおき、公表後にずれたぶんを調整すれば間に合います。

まとめ スケジュールは試験日からの逆算で決まる

この記事のまとめ

●1次は毎年8月上旬、2次筆記は10月下旬。ここから逆算する

●1年計画なら週19時間、8ヶ月なら週29時間

●科目は財務・会計から。暗記科目は本番に近い時期に置く

●2次対策は1次の自己採点直後にスタート。発表は待たない

●崩れる前提で週1日の予備日を確保しておく

スケジュールを自分で設計する自信がない場合は、カリキュラムが組まれている通信講座を使うのが近道です。各社の比較は「中小企業診断士の通信講座おすすめ比較」にまとめました。

以上、いろなしでした!