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1次試験、落ちちゃった…。1年がんばったのに、もう心が折れそう
その悔しさ、痛いほどわかります。でも少し待ってください。令和8年度の1次合格率は23.0%。4人に3人は不合格になる試験なんです。あなただけじゃありません。
そして診断士試験には、不合格の年を「無駄にしない」ための制度がちゃんと用意されています。さきに結論から言いますと、
●まず成績通知で科目合格(60%以上の科目)を確認する
●科目合格は合格年度を含めて3年間有効
●免除戦略は「苦手は免除・得意は受け直しも検討」
●リスタートは今が最速。来年の試験まで約1年ある
科目合格制度を正しく理解する
1次試験は総点60%(かつ40%未満の科目なし)が合格基準ですが、総点で届かなくても60%以上取れた科目は「科目合格」になります。
●有効期間は合格年度を含めて3年間(翌年度・翌々年度の試験で免除申請できる)
●免除は自動ではなく受験申込時に免除申請が必要
●免除した科目は総点計算から除外され、残り科目の総点60%で勝負できる
たとえば今年4科目に科目合格していれば、来年は残り3科目に勉強時間を全集中できるんです。7科目1,000時間の試験が、300〜400時間の試験に変わるイメージですよ。

「全部落ちた」わけじゃないんです。取れた科目は来年への貯金になっていますよ!
免除申請の戦略:実は「あえて受け直す」選択もある
注意したいのは、免除がいつでも最善とは限らないことなんです。
得意科目で科目合格した場合:あえて免除せずに受け直して、総点の「貯金」を稼ぐ戦略があります。得意の財務で70点を取れば、他科目が50点台でもカバーできますからね。
苦手科目で科目合格した場合:迷わず免除です。二度とやらなくていいのは大きな精神的アドバンテージですよ。

ただし受け直して40点未満を取ると足切りになります。受け直すのは「安定して60%取れる科目」だけにしてくださいね
敗因分析:どのパターンで落ちたか
パターン①総点があと少し届かなかった
実力は合格圏です。敗因は暗記系科目(法務・情報・中小)の詰め不足か、当日の時間配分であることが多いんです。来年は暗記系を直前期に厚く配置して、年度別過去問で時間感覚を作りましょう。
パターン②特定科目の足切りで沈んだ
財務や経済の計算系で40%を割るケースが典型です。この場合、その科目だけは基礎からやり直す必要があります。独学で沈んだ科目こそ、講義動画で「わかる人の頭の使い方」をインストールするのが近道ですよ。
パターン③全体的に届かなかった
勉強時間そのものが不足しているか、教材と勉強法が合っていません。来年に向けて学習の仕組みごと変えるタイミングです。組み直しの手順は「勉強スケジュールの組み方【1年・8ヶ月の月別プラン】」が参考になります。
来年に向けたスタートは「今」が最速
来年の1次試験は例年どおりなら8月上旬。今(8〜9月)から始めれば、残り科目に対して十分すぎる時間があります。モチベーションが落ちているときこそ、カリキュラムが自動で進む通信講座に乗ってしまうのがおすすめですよ。
わたし自身、スタディングの学習フローに乗って7ヶ月で1次を通過しました(体験談)。スタディングには過年度受講者向けの更新版(29,700円〜)もあって、教材を最新年度に切り替えて再スタートできます。診断士ゼミナールの3年間受講延長無料も多年度生と相性のいい制度です(比較記事)。

落ち込んでいる時期こそ、仕組みに乗っかるのが一番ラクなんです。やる気は後からついてきますよ!
科目免除を申請する手続きと期限【令和8年度の試験案内で確認】
科目合格をとっても、放っておけば自動で免除になるわけではありません。ここは毎年つまずく人が出るところなので、令和8年度の第1次試験案内(日本中小企業診断士協会連合会)の原文で手続きを確認しました。
| 項目 | 公式に書かれている内容 |
|---|---|
| 免除される期間 | 科目合格した科目は、翌年度と翌々年度の第1次試験を受ける際、申請により免除される |
| 申請の方法 | Web申込システムから、受験申し込みの受付期間内に手続きを完了する |
| 令和8年度の受付期間 | 4月23日(木)10時00分〜5月27日(水)16時00分 |
| 受験手数料 | 17,200円(令和7年度までは14,500円)。免除を申請してもしなくても同額 |
| 免除した科目の扱い | 合否判定の対象外。その科目は受験できず、試験室にも入れない |
| 3年で全科目そろえたら | 3年間ですべての科目に合格すれば第1次試験合格となる |
| 1次に合格したあと | 第1次試験に合格すると、それまでの科目合格による免除の申請資格はなくなる |

受験手数料が免除の有無で変わらないのは、意外と知られていません。「1科目だけ受けるから安くなる」ということはないんです。
見落としやすい「欠席」と「免除したあとの合格基準」
もうひとつ、試験案内のよくある質問に、知らないと大損する説明が載っていました。免除を使ったあとに合格基準がどう変わるのか、という話です。
●2科目免除して5科目受験した場合は、受験した5科目について「総点数の60%以上、かつ1科目でも40%未満がない」で合否を判定する
●その基準に届かなかったときは、5科目それぞれを科目合格基準(満点の60%が基準)で判定し、該当した科目は科目合格になる
●1科目でも欠席した科目があると、第1次試験の合格基準は適用されない。受験した科目それぞれを科目合格基準で判定するだけになる
つまり、免除を使っても「残り科目の平均60%」で勝負できるということです。ここは記事の前半でお伝えしたとおりで、公式の原文でも裏が取れました。
こわいのは3つ目です。体調不良などで1科目でも飛ばしてしまうと、その年はどれだけ他の科目で点を取っても1次試験合格にはならないんですね。取れるのは科目合格だけ。免除申請をしていない科目は、しんどくても全部受けきるのが原則ということです。

ちなみに令和8年度の1次試験は、申込25,512人に対して合格4,099人で合格率23.0%でした。科目別の合格率は経済学・経済政策8.5%から企業経営理論32.9%まで開きがあります。数字の詳細は「令和8年度1次試験の合格発表」と「中小企業診断士の難易度」にまとめています。
【2026年9月11日公表】熊本地震で1次試験を受けられなかった人への救済措置
令和8年熊本地震の影響で、8月1日・2日の1次試験を受けられなかった人がいます。日本中小企業診断士協会連合会は2026年9月11日に、受験手数料の返還と科目免除期間の延長について、具体的な手続きを公表しました。対象になりそうな方は、期限があるので早めに確認してください。
| 項目 | 公表されている内容 |
|---|---|
| 受験手数料の返還 | 17,200円(オンライン決済の事務手数料は返還の対象外) |
| 科目免除期間の延長 | 令和6年度の科目合格者:令和9年3月31日まで→令和10年3月31日まで 令和7年度の科目合格者:令和10年3月31日まで→令和11年3月31日まで |
| 申し出の組み合わせ | 返還と延長は、どちらか一方だけの申し出でもOK |
| 対象になる人 | 地震の影響で令和8年度の1次試験を受けられなかった人(交通機関の運休で会場へ行けなかった/本人や家族が被災した/被災対応の業務にあたった など) |
| 対象外になる人 | 試験日のどちらかで1科目でも受験した人 |
| 受付期間 | 2026年9月11日(金)〜10月27日(火)(受付期間内の日付印有効) |
| 申し出の方法 | 所定の申出書を郵送のみ(配達状況が確認できるレターパックや簡易書留などが推奨)。受験番号の記入が必要 |
| 返還の時期 | 記載内容の確認後、指定口座へ振込(2026年12月末の予定) |

「1科目だけ受けて、残りは地震の影響で受けられなかった」という人は対象外なんです。ここは勘違いしやすいので注意してください!
科目免除の延長は、来年以降の戦略にどう効く?
科目合格の免除は、ふつうは「合格した翌年度と翌々年度」の2回だけ使えます。たとえば令和6年度に科目合格した人は、本来は令和8年度の試験が免除を使える最後の年でした。その年を地震で受けられなかった人は、申し出によって期限が1年延び、令和9年度の1次試験は延長後の期限内に行われます。
つまり、せっかく取った科目合格が「使えないまま消える」ことを防げる制度なんです。難易度の記事で紹介している科目別の合格率も見ながら、来年どの科目を免除し、どの科目で得点を稼ぐかを組み立て直してみてください。
●協会連合会の「受験手数料返還および科目免除期間の延長について」のお知らせと申出書を確認する
●受験票などで受験番号を確認する(紛失した場合は協会のFAQを見て郵送で照会)
●10月27日(火)の日付印までに、配達状況が確認できる方法で郵送する
●申出書の内容だけでは理由が分からない場合は、証明書類の提出を求められることがある
●問い合わせは協会連合会の試験係(平日10時〜16時)へ
よくある質問
1次試験に不合格でした。次に何をすればいいですか?
まず自己採点で科目ごとの得点を確認してください。60点以上の科目は科目合格として翌年・翌々年に免除できるため、次年度の戦略が変わります。
科目合格制度とはどんな制度ですか?
1次試験で60点以上を取った科目は、翌年から2年間受験を免除できる制度です。免除するか、あえて受験して得点源にするかは選べます。
免除は使ったほうがいいですか?
得意科目で高得点が狙えるなら、あえて受験して総得点を稼ぐ戦略もあります。総得点60%以上という合格基準を踏まえて判断してください。
来年は独学と通信講座のどちらがいいですか?
今年つまずいた原因によります。時間が足りなかったならスキマ時間で回せる講座、理解が浅かったなら解説の厚い講座が向いています。
免除の申請はいつまでにすればいいですか?
受験申し込みの受付期間内に、Web申込システムで手続きを完了する必要があります。令和8年度は4月23日10時00分から5月27日16時00分まででした。この期間を過ぎると免除は受けられません。なお、受験手数料は免除を申請してもしなくても同額(令和8年度は17,200円)です。
まとめ 1次試験に不合格だったら
●令和8年度の1次合格率は23.0%。落ちるのが多数派の試験
●科目合格(3年有効)を確認して免除戦略を立てる
●敗因パターン別に打ち手を変える
●スタートは今が最速。来年の試験まで約1年ある
講座の選び直しは「通信講座おすすめ比較【2026年最新】」をどうぞ。
もし今回の不合格が離職や転職と重なっているなら、「30代で無職になったら?中小企業診断士で立て直した話」も読んでみてください。同じ状況から動き出した実体験を書いています。
以上、いろなしでした!