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2次試験、終わった…。でも記述式だから手応えが全然わからない。この後って何をすればいいの?
こんなギモンに答えます。さきに結論から言いますと、
●今日中に再現答案を作る。記憶は一晩で大きく薄れる
●公式の模範解答は公表されない。自己採点は各予備校の解答例で「推定」するもの
●解答速報は当日夕方から数日かけて各校が順次公開(昨年の実績)。1社だけで判断しない
●合格基準は総点数60%以上かつ40%未満の科目なし。点数は発表日に確認できる
●合格発表は2027年1月13日(水)。口述試験はないので筆記合格=最終合格
令和8年度の2次筆記試験(2026年10月25日)が終わりました。お疲れさまでした。この記事では、試験が終わったその日から数日のあいだにやっておくことを、連合会の試験案内に書かれている事実と、各予備校の昨年の公開実績をもとに整理します。記述式の試験なので「できた・できなかった」は分かりにくいのですが、やることの順番は決まっています。
【今日中に】再現答案を作る理由と手順
再現答案とは、本番で自分が書いた答案を、持ち帰った問題用紙を見ながら書き起こしたものです。2次試験は公式の模範解答が公表されず、点数の内訳も発表日まで分かりません。だから「自分が何を書いたか」が、自己採点にも来年の対策にも唯一の手がかりになります。
作るタイミングは試験当日です。翌日になると、設問ごとに何を根拠にどう書いたかの記憶が急速に薄れます。帰りの電車の中でキーワードだけでもメモし、家に着いたら設問ごとに文章の形に起こしてください。
●問題用紙の余白に書いたメモ・下線・計算の跡を手がかりにする
●設問ごとに、字数の目安まで含めて書き起こす(80字の設問なら80字前後で)
●書けなかった設問・空欄にした設問は「空欄」と正直に記録する
●事例IVは最終的に解答欄に書いた数値と、計算の途中式を残す
●「本番ではこう書いたはず」ではなく「こう書いた」と言い切れる範囲で書く。盛らない
再現答案の精度を上げるコツや、『ふぞろいな合格答案』のキーワード採点基準の使い方は『ふぞろいな合格答案』の使い方で詳しく書いています。

再現答案は「来年の自分への手紙」でもあります。もし今年ダメでも、何がどう足りなかったかが分かる唯一の資料になりますよ
【前提】公式の模範解答はない。自己採点は「推定」
連合会は2次筆記試験の模範解答や採点基準を公表していません。試験案内にも「合否および採点、試験問題の内容などに関するお問い合わせには応じられません」と明記されています。公表されるのは、合格発表日の午前中に連合会のWebサイトに掲載される「出題の趣旨」だけです。
つまり、試験直後にできる自己採点は、各予備校が独自に作った解答例と照らし合わせた「推定」です。予備校ごとに解答例は割れますし、本番の採点基準と同じとは限りません。1社の解答例だけを見て一喜一憂しないことが大切です。
【解答速報】各予備校の公開タイミング(昨年の実績)
2026年10月12日時点で、今年の2次試験の解答速報の公開予定を正式に告知している予備校は確認できませんでした。参考として、昨年(令和7年度・2025年10月26日実施)の公開実績を整理します。今年の日時は各校の公式ページで必ず確認してください。
| 予備校 | 昨年(2025年)の公開実績 |
|---|---|
| LEC | 試験当日17時から事例I〜IIIの講評PDFを順次公開。解答速報も当日夕方から |
| KEC | 試験当日に事例III・IVのリアルタイム解答速報を案内 |
| TAC | 10月29日(水)19時から模範解答速報を公開(2024年は29日に講評、30日に模範解答) |
| AAS東京 | 事例IVは10月29日(水)、事例I〜IIIは11月2日(日)に公開 |
| 資格の大原 | 事例I〜IVと総評を公開(2024年は10月30日から) |
傾向としては、当日夕方に速報的なもの、2〜4日後に模範解答、1週間後までに全事例の分析という流れです。事例IVは数値が出るぶん早く、事例I〜IIIは記述の解釈が割れるぶん遅くなります。

当日夕方の速報は「速さ優先」の暫定版です。数日後に出る模範解答と内容が変わることもあるので、速報だけで結論を出さないでくださいね
【自己採点】複数の解答例を並べて、幅で見る
自己採点は「何点だった」と1つの数字を出すものではなく、「最低でこのくらい、最高でこのくらい」という幅で見るのが現実的です。手順は次のとおりです。
●再現答案を手元に置き、2〜3校の解答例を並べる
●設問ごとに、自分の答案に含まれているキーワード・論点を解答例と照合する
●「どの校の解答例にも入っている論点」を落としていたら、そこは失点と考える
●「校によって割れている論点」は、採点しない(判断できない)
●事例IVは数値の一致で判定できる。最終値が違っても途中式が合っていれば部分点の可能性はある
●4事例の合計で、総点数の60%(240点)前後にいるか、40点未満の事例がないかを「幅」で見る
合格基準は、試験案内に「筆記試験における総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満がないこと」と定められています。自己採点では「1事例だけ極端に悪くないか」を特に見てください。合計が足りていても、40点未満の事例が1つあれば不合格になるルールです。
【やらなくていいこと】SNSの手応え比較と、答案の書き直し
試験直後はSNSに「事例IIIは簡単だった」「事例IVが難化」といった投稿があふれます。他人の手応えは自分の点数と関係がありません。見ても不安が増えるだけなので、再現答案を作り終えるまでは見ないのがおすすめです。
また、再現答案を「本当はこう書くべきだった」と直すのもやめてください。直した時点で再現答案ではなくなり、発表日に点数が開示されたとき、何が評価されたのかが分析できなくなります。書き直しは別の紙に「反省メモ」として残します。
【発表まで】1月13日までにやっておくこと
合格発表は2027年1月13日(水)、インターネットのみで行われ、合否と科目ごとの点数が試験結果照会のページで確認できます。令和8年度から口述試験は廃止されているので、筆記の合格がそのまま最終合格です。
発表までの約2か月半は長く感じますが、合格した場合は実務補習の申込が発表の前に始まるなど、知らないと困る日程があります。発表までの過ごし方と、合格後すぐに必要になる手続きは、別記事でまとめます。2次試験の全体像は2次試験の対策はいつから?、来年に向けた講座選びは2次試験対策の講座比較をどうぞ。

自己採点で合格ラインぎりぎりだったら、来年の準備は始めたほうがいいのかな…

発表まで待つより、11月のうちに「事例IVの計算だけは毎日続ける」程度で手を動かしておくと、どちらに転んでも損はしません。本格的な判断は点数が開示されてからで十分です
よくある質問
問題用紙を持ち帰れなかったのですが、再現答案は作れますか?
試験案内では、問題用紙はその科目の試験が終わってから持ち帰れると定められています(途中退室時は持ち帰れません)。手元にない場合は、各予備校の解答速報ページに掲載される問題文を使って、記憶をたどって書き起こしてください。精度は落ちますが、設問ごとに何を書いたかの記録は残せます。
自己採点で何点以上なら安心できますか?
自己採点は予備校の解答例に基づく推定なので、何点以上で安心という線は引けません。目安として見るなら、合格基準である「総点数の60%以上、かつ40%未満の科目なし」を、複数校の解答例で採点した幅のどちら側にいるかです。
発表日に自分の点数は分かりますか?
分かります。試験案内によると、合否の結果と受験した科目ごとの点数を試験結果照会のWebページで確認できます。確認と合格証書のダウンロードができるのは令和9年3月31日(水)までです。
まとめ 中小企業診断士2次試験が終わったらやること
●再現答案は今日中に。盛らず、空欄は空欄と記録する
●公式の模範解答はない。自己採点は複数校の解答例で「幅」として見る
●解答速報は当日夕方〜数日後に順次。速報だけで結論を出さない
●合格基準は総点数60%以上かつ40%未満の科目なし
●発表は2027年1月13日(水)。点数も同日に確認できる

今日はまず、再現答案を作ってから休んでください。本当にお疲れさまでした!
以上、いろなしでした!