令和8年度 中小企業診断士2次試験の変更点まとめ【口述廃止・日程・受験料・合格率推移】

試験対策

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今年から2次試験の口述がなくなったって本当?日程や受験料も変わったみたいだけど、結局なにが変わったの?

こんなギモンに答えます。

さきに結論から言いますと、

令和8年度2次試験の変更点

●口述試験が廃止され、筆記試験の合格=最終合格に

●最終合格発表が2027年1月13日に約3週間前倒し

●受験手数料が15,100円に改定(旧17,800円。1次は17,200円に値上げ)

●申込受付(9月1日〜9月18日・インターネット申込のみ)は終了。筆記試験は10月25日(日)

日本中小企業診断士協会連合会が2026年2月5日に公表した「令和8年度からの中小企業診断士試験における改正点について」と、連合会の公式スケジュールをもとに、変更点と受験生への影響を整理していきますね。

変更点①口述試験の廃止【最大の変更】

これまで2次試験は「筆記試験(10月)→口述試験(翌年1月)」の2段階でしたが、令和8年度から口述試験が廃止されました。根拠は2025年6月25日公布の省令改正(令和7年経済産業省令第51号、2026年4月1日施行)です。

連合会の発表文では、改正の目的を「試験を安定的に実施するため」「受験者の試験への負担軽減」「経費削減及び試験プロセスの効率化」と説明しています。実際、令和7年度は口述試験を受ける資格を得た1,241人に対して最終合格が1,240人で、口述で不合格になる人はほとんどいませんでした。筆記試験に合格した時点で2次試験合格=最終合格になります。

口述の準備期間(筆記発表から約1か月)が丸ごと不要になりました。その分、筆記の1点の重みが増したとも言えますね

変更点②合格発表が約3週間前倒し

口述がなくなった分、最終合格発表は2027年1月13日(水)に。従来の2月上旬から約3週間早まります。合格後の実務補習(例年2〜3月実施)や養成課程の出願スケジュールに余裕ができるのはうれしい変更ですよ。

実務補習の日程・受講料(2026年7月改定)・申込の流れは中小企業診断士の実務補習とは?日程・費用改定・申込の流れにまとめています。

変更点③受験手数料の改定

試験旧令和8年度〜
1次試験14,500円17,200円
2次試験17,800円15,100円
合計32,300円32,300円(据え置き)

1次が値上げ、2次が値下げで、合計は変わりません。受験手数料とは別に、オンライン決済の事務手数料(525円・税込)がかかります。

口述廃止と受験手数料の改定はなぜ行われた?【連合会の発表文を確認】

日本中小企業診断士協会連合会が2026年2月5日に公表した「令和8年度からの中小企業診断士試験における改正点について」には、変更の理由がはっきり書かれています。要点を表にまとめました。

項目発表文に書かれている内容
根拠中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則の改正(令和7年経済産業省令第51号。公布2025年6月25日、施行2026年4月1日)
目的試験を安定的に実施するため/受験者の試験への負担軽減/連合会の経費削減と試験プロセスの効率化
背景新型コロナウイルス感染症対策、令和5年度台風6号に伴う1次試験の再試験といった臨時的な経費に加え、人件費や会場費の高騰で試験会計が悪化
見直しの中身口述試験の廃止で経費を減らしたうえで、受験手数料の総額(32,300円)は維持し、1次と2次の金額を改定

1次だけ値上げされたのは少し気になりますが、1次と2次を両方受ける人の支払い総額は32,300円のまま変わっていません

令和7年度と令和8年度の発表日程を比べると

項目令和7年度令和8年度
筆記試験の結果2026年1月14日(口述試験を受ける資格を得た人の発表)なし(口述試験がないため)
2次試験の最終結果2026年2月4日2027年1月13日(水)10:00

前年は「1月中旬に筆記の結果、2月上旬に最終結果」という2段階でしたが、令和8年度は1月13日の1回で合否が決まります。前年の最終発表と比べて約3週間早い計算です。いずれの日付も連合会の試験ページで確認しました。

令和8年度2次試験の日程【申込受付は9月18日で終了】

項目日程
1次試験 合格発表2026年9月1日(火)
2次試験 申込受付2026年9月1日(火)〜9月18日(金)※受付終了
2次筆記試験2026年10月25日(日)
最終合格発表2027年1月13日(水)

1次の合格発表日と2次の申込開始日が同じ9月1日。申込期間は2週間半しかなく、令和8年度の受付は9月18日16:00で終了しました。令和7年度からインターネット申込のみ(紙の試験案内は配布なし)で、令和8年度の2次試験案内は8月31日に連合会サイトへ掲載されました(PDF)。

試験案内(PDF)で確定した細かい日程【2026年9月30日時点】

●申込受付:9月1日(火)10:00〜9月18日(金)16:00で終了(Web申込システムのみ)

●申込内容の修正期間①:9月18日16:00〜9月22日(火)16:00で終了(住所・氏名・受験地区など)

●申込内容の修正期間②:10月13日(火)10:00〜10月26日(月)12:00(住所・氏名・生年月日などの申込者情報)

●受験票・写真票の発送:10月13日(火)予定、普通郵便

●筆記試験:10月25日(日)。事例I〜IVの各80分・100点

●合格発表:2027年1月13日(水)10:00、インターネットのみ。紙の合格証書は発行されず、試験結果照会ページからダウンロード(2027年3月31日まで)

●筆記試験の「出題の趣旨」は合格発表日の午前中に連合会サイトへ掲載予定

受験手数料15,100円のほかにオンライン決済の事務手数料525円(税込)がかかる点、そして合格証書が紙では届かない点は、令和8年度の試験案内で初めて明文化された部分です。合格発表後に「証書が郵送されてこない」と慌てないよう、ダウンロード期限(2027年3月31日)だけは手帳に書いておきましょう。

受験票も10月13日発送予定なので、届かなければ試験直前に慌てることになります。案内の4ページに「届かない場合」の手順があるので目を通しておいて!

「発表を見て安心して申込を忘れた」は毎年ある事故です。来年受ける人は、1次の合格を確認したその日のうちに申込を始めましょう

2次試験は7地区だけ。1次と受験地区が違う点に注意

1次試験は全国10地区で行われましたが、2次試験の実施地区は7地区です。1次を受けた地区で2次も受けられるとは限りません。1次の結果については「令和8年度1次試験の合格発表」にまとめています。

試験令和8年度の実施地区
1次試験札幌・仙台・東京・名古屋・金沢・大阪・広島・松山・福岡・那覇の10地区
2次試験札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7地区(那覇・金沢・四国の3地区では実施なし)
申込後の変更ルール【令和8年度第2次試験案内・2026年9月30日時点】

●受験地区の変更:9月22日(火)16:00で締め切られました。いまからは変更できません

●住所の変更:1回目の受付(申込後〜9月22日16:00)は終了

●いまは住所を変更できない期間(9月22日16:00〜受験票の到着まで)。受験票・写真票(10月13日発送予定)が届いたら、10月26日(月)12:00までにWeb申込システムで変更する

●受験票に印字された受験地区が申込内容と違っていたら、10月19日(月)までに連合会へ電話で連絡する

●受験票に訂正を書き込んで試験当日に持参しても、変更したことにはならない

●試験会場は受験票で知らされる。会場になる大学などへ直接問い合わせたり、下見に行ったりするのは厳禁(会場に関する問い合わせは10月13日〜10月30日に、連合会が案内する地区ごとの問い合わせ先へ)

金沢・松山・那覇の地区で1次を受けた人は、2次はほかの地区まで移動することになります。交通手段や宿の手配は早めにしておきましょう!

【2026年9月25日公表】試験会場は7地区・8会場。地区ごとの会場一覧

連合会は2026年9月25日に「令和8年度中小企業診断士第2次試験会場について」を公表しました。発表文は「次の7地区・8会場において実施する予定で、現在調整中」という書き方なので、下の表は2026年9月30日時点の予定です。自分の会場は、10月13日(火)発送予定の受験票・写真票に書かれたものが正式な通知になります。

受験地区試験会場(予定)所在地・発表文の注記
札幌札幌商工会議所札幌市中央区北1条西2丁目 北海道経済センター8F
仙台東北学院大学 五橋キャンパス仙台市若林区清水小路3-1。キャンパス内と公道は全面禁煙
東京大正大学豊島区西巣鴨3-20-1
東京上智大学 四谷キャンパス千代田区紀尾井町7-1。北門を通れるのは午前9時〜午後6時。9時より前に着いたら正門から入る
名古屋愛知大学 名古屋校舎名古屋市中村区平池町四丁目60番6。中庭から1階フードコート前に集合
大阪大阪経済大学大阪市東淀川区大隅2-2-8
広島広島県立広島産業会館 東展示館広島市南区比治山本町12-12。敷地内は全面禁煙
福岡中村学園大学福岡市城南区別府5丁目7-1

東京は会場が2つあるんだ。どっちになるかは自分で選べるの?

選べません。試験案内には「指定された会場以外では受験できません」と書かれていて、どちらの会場になるかは受験票で通知されます。東京地区の人は、受験票が届くまでは宿や移動ルートを片方の会場に決め打ちしないほうが安全ですよ。

会場について公式が注意していること

●会場は「予定・調整中」。変更があれば連合会のサイトに掲載される

●会場になる大学や施設への問い合わせ、会場内の下見は厳禁

●会場に関する問い合わせ先は地区ごとに決まっていて、受付は10月13日〜10月30日。電話番号は連合会の発表ページに載っている

●試験当日の朝8:00に、会場ごとの「受験番号・試験室対応表」が連合会のサイトに掲載される予定。試験室に入れるのは8:40から

●自動車・オートバイ・自転車での出入りや駐車はできない

会場の大学に電話して道順を聞くのはNGです。迷いそうな人は、連合会の発表ページにある会場案内図(PDF)を先に見ておきましょう

受験票・写真票が届いたあとに確認することは「令和8年度1次試験の合格発表」の記事にまとめています。

変わらないこと:試験時間・配点・合格基準

事例時間配点
事例I(組織・人事)80分100点
事例II(マーケティング・流通)80分100点
事例III(生産・技術)80分100点
事例IV(財務・会計)80分100点

合格基準は「総点数の60%以上、かつ1科目でも満点の40%未満がないこと」。令和7年度までの案内にあった「口述試験の評定60%以上」の部分がなくなるだけで、筆記の基準は従来どおりです。令和8年度の試験案内(PDF・8月31日掲載)にも「筆記試験における総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満がないことを基準とします」と明記されています。

参考:2次筆記の合格率推移

年度筆記受験者合格者合格率
令和3年度8,757人1,600人18.3%
令和4年度8,712人1,625人18.7%
令和5年度8,241人1,555人18.9%
令和6年度8,119人1,516人18.7%
令和7年度7,044人1,240人17.6%

例年18%台で安定していましたが、令和7年度は17.6%とやや低下。口述廃止で「筆記一発勝負」になった令和8年度がどう推移するかは注目ポイントです。

受験生への影響と対策

口述廃止後の戦い方

●筆記にすべてを懸ける試験に → 答案の質がこれまで以上に重要

●口述対策の時間がゼロに → その分を事例IVの計算訓練や再現答案の作成に

●合格発表が早まる → 合格後の実務補習・養成課程の出願計画を前倒しで

8週間の勉強法は「2次試験の対策はいつから?」、事例別の対策は「事例I〜IIIの解き方」「事例IVの攻略法」、講座の比較は「2次対策講座の比較」をどうぞ。

制度が変わった年は情報戦でもあります。古い記事の「口述対策」に時間を使わないようにしてくださいね!

よくある質問

令和8年度の2次試験は何が変わりましたか?

口述試験が廃止され、筆記試験の合否がそのまま最終合格になりました。あわせて日程と受験手数料も変更されています。

筆記試験と合格発表はいつですか?

筆記試験は2026年10月25日、合格発表は2027年1月13日です。申込受付は9月1日から18日までで、すでに終了しています。

受験手数料はいくらですか?

2次試験は15,100円です。令和8年度から1次が17,200円に値上げされた一方、2次は値下げとなりました。

口述廃止で対策は変わりますか?

筆記一発勝負になったため、筆記対策の重要度が上がりました。これまで口述で挽回する余地はほぼありませんでしたが、心理的な意味でも筆記に全力を注ぐ必要があります。

合格証書は郵送されますか?

されません。令和8年度の試験案内では、合格発表はインターネットのみで行い、試験合格証書は試験結果照会のWebページからダウンロードする方式と明記されています。合否と科目ごとの点数の確認、合格証書のダウンロードができるのは2027年3月31日までです。

まとめ 令和8年度2次試験の変更点

まとめ

●口述廃止、筆記合格=最終合格(省令改正・2026年4月施行)

●発表は2027年1月13日に前倒し、手数料は15,100円

●申込受付は9月18日で終了・筆記10月25日・会場は7地区8会場(調整中)

●試験時間・配点・筆記の合格基準は従来どおり

以上、いろなしでした!