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2次試験が終わって「今日中に再現答案を作る」とは聞いたけど、具体的にどう書けばいいの?もう設問ごとに何を書いたか曖昧になってきた…。
こんなギモンに答えます。さきに結論から言いますと、
●事例ごとに書き方は違う。事例I〜IIIは設問構成とキーワード、事例IVは最終数値と計算式を残す
●問題用紙の余白メモ・下線・計算の跡が最大の手がかり。白紙から思い出そうとしない
●設問ごとに「①設問の要約②自分の解答③使った根拠④自信度⑤メモ」の5項目で書き起こす
●書けなかった設問は「空欄」と正直に記録する。盛った答案は来年への反省材料として使えなくなる
●書き終えたら『ふぞろいな合格答案』のキーワード採点基準と照らし合わせる
令和8年度の中小企業診断士2次筆記試験(2026年10月25日実施)が終わりました。お疲れさまでした。「2次試験が終わったらやること」では再現答案を作る理由と大まかな手順を紹介しましたが、この記事では設問ごとにどう書き起こすかを、テンプレートと事例別の注意点まで具体的にまとめます。
再現答案で残すべき情報は、事例ごとに違う
2次試験は事例I〜IVの4科目で、各事例の試験時間は80分です。事例I〜IIIは与件文(企業の事例文)を読んで記述式で答える問題、事例IVは財務・会計の計算問題が中心という違いがあるため、再現答案で「残すべき情報」も変わってきます。
事例I〜IIIは、与件文のどの言葉を使って、どういう因果で書いたかというプロセスが重要です。一方、事例IVは記述よりも最終的にどの数値を解答欄に書いたかと、そこに至る計算式のほうが自己採点の材料になります。
| 事例 | 再現答案で特に残すもの | 使う手がかり |
|---|---|---|
| 事例I(組織・人事) | 設問ごとの解答文(字数込み)、使った与件文の根拠 | 問題用紙の下線・書き込み |
| 事例II(マーケティング・流通) | ターゲット・提案内容のキーワード、だれに・なにを・どう | 与件文の該当段落のメモ |
| 事例III(生産・技術) | 課題→対応策の因果関係、生産管理の用語 | 設問の制約条件(文字数・観点の指定) |
| 事例IV(財務・会計) | 解答欄に書いた最終数値、計算の途中式、使った指示(単位・四捨五入など) | 計算用紙・問題用紙の余白の計算跡 |

事例IVは「合っていたか」だけでなく「どの設問で何を聞かれ、どこで計算を間違えたか」まで残すと、来年に向けた弱点分析にも使えます
書き起こしの5ステップ
試験案内にも定められているとおり、問題用紙は当該科目の試験が終わってから持ち帰れます(途中退室時は持ち帰れません)。この問題用紙に残ったメモが再現答案の土台になります。手順は次の5つです。
①問題用紙を全部広げる:設問の余白に書いた下線・丸・計算の跡をまず確認する
②設問の順に、覚えている範囲をキーワードでメモする:文章にする前に箇条書きで書き出す
③字数の目安まで含めて文章化する:80字の設問なら80字前後に収める(本番の制約を思い出す練習にもなる)
④書けなかった・時間切れで空欄にした設問は「空欄」と正直に記録する:埋めると自己採点も来年の反省もできなくなる
⑤設問ごとにファイルや手書きノートで保存する:あとでふぞろいの採点基準と並べて見られる形にしておく
作るタイミングは試験当日が基本です。翌日になると設問ごとの根拠や言い回しの記憶が急速に薄れます。帰りの電車の中でキーワードだけでもスマホにメモしておくと、家で文章に起こすときの助けになります。
設問ごとのテンプレート(5項目で書く)
白紙のノートに「どう書いたか」だけを書こうとすると、記憶に自信がない部分まで曖昧に埋めてしまいがちです。設問ごとに次の5項目を分けて書くと、記憶の範囲と推測の範囲が区別できます。
①設問の要約:何を問われていたか(1〜2行)
②自分の解答:実際に書いた文章(字数も記録)
③使った根拠:与件文のどの段落・どの記述を使ったか
④自信度:◎(はっきり覚えている)/○(だいたい覚えている)/△(うろ覚え)/×(空欄・推測)
⑤メモ:時間配分、書き直した跡、他の案を迷ったことなど
この自信度(④)を付けておくと、自己採点のときに「◎の設問は点が入っているはずなのに合わない」といった食い違いにも気づきやすくなります。

手書きでもスマホのメモでもかまいません。大事なのは「設問ごとに分けて、自信度を記録する」というルールを守ることです
精度を上げる3つのコツ
再現答案は「本番ではこう書いたはず」という推測が混ざりやすいものです。精度を上げるには次の3つを意識してください。
①問題用紙の書き込みを先に見る:答案を思い出す前に、与件文への下線・丸・矢印、設問用紙の余白メモを確認する。これが一番確実な手がかりです。
②時間配分を思い出して記録する:どの設問にどれくらい時間をかけたかをメモしておくと、時間が足りなかった設問と自信度の低さがつながっているかどうかが分かります。
③与件文のどこを使ったかを転記する:解答文だけでなく、根拠にした与件文の一文もあわせてメモしておくと、後から『ふぞろいな合格答案』のキーワード採点基準と照らし合わせやすくなります。設問ごとの採点基準の使い方は「『ふぞろいな合格答案』の使い方」で詳しく書いています。

気をつけたいのは、公式の模範解答が公表されない試験だということです。再現答案を使った自己採点は、あくまで予備校の解答例に基づく「推定」。1社の解答速報だけで一喜一憂しないでくださいね
書き終えたら、何に使うか
再現答案ができたら、次の3つに使えます。
①自己採点の材料にする:『ふぞろいな合格答案』のようなキーワード採点基準や、各予備校の解答速報と照らし合わせます。解答速報の公開時期や予備校ごとの違いは「2次試験が終わったらやること」にまとめています。
②本番までの自分の勉強プロセスを振り返る材料にする:どの事例でどんな型を使ったかを振り返るなら、「2次試験の対策はいつから?勉強法とスケジュール」や事例別の解き方の記事(事例I〜IIIの解き方・事例IVの攻略法)と並べて見ると、どの型が本番で使えたか・使えなかったかが分かります。
③もし来年に続くなら、最初の教材にする:自分で作った再現答案は、市販の教材にはない「自分の弱点が分かる唯一の資料」です。保存しておけば、来年の対策を始めるときに真っ先に見返す教材になります。
よくある質問
再現答案はいつまでに作ればいいですか?
できれば試験当日です。翌日になると設問ごとの根拠や言い回しの記憶が急速に薄れます。当日中に全部仕上げられなくても、設問ごとのキーワードだけは当日中にメモしておき、文章化は翌日以降に回す方法もあります。
問題用紙を持ち帰れなかった場合はどうすればいいですか?
試験案内では、問題用紙は当該科目の試験が終わってから持ち帰れると定められています(途中退室時は持ち帰れません)。手元にない場合は、各予備校の解答速報ページに掲載される問題文を使い、記憶をたどって書き起こしてください。精度は落ちますが、設問ごとに何を書いたかの記録は残せます。
事例IVの再現答案は、文章より数値だけ覚えていればいいですか?
最終的な数値だけでなく、そこに至る計算式や使った単位・条件(四捨五入の位など)もあわせて記録してください。数値だけだと、計算のどの段階で間違えたのかが後から分からなくなります。
全部の設問を完璧に再現できなくても意味がありますか?
意味があります。覚えている範囲に自信度(◎○△×)を付けて記録すれば、曖昧な部分とはっきりしている部分が区別できます。全部を完璧に思い出す必要はなく、「どこまで覚えているか」を正直に記録することが大切です。
再現答案を作ったら、次に何をすればいいですか?
『ふぞろいな合格答案』のようなキーワード採点基準や各予備校の解答速報と照らし合わせて自己採点をします。あわせて「2次試験が終わったらやること」で解答速報の公開時期や合格発表までの動き方も確認しておくと安心です。
まとめ 2次試験の再現答案の書き方
●事例I〜IIIは設問構成とキーワード、事例IVは最終数値と計算式を残す
●問題用紙の書き込みを先に見る。白紙から思い出そうとしない
●設問ごとに「設問の要約/自分の解答/使った根拠/自信度/メモ」の5項目で書く
●空欄だった設問は正直に「空欄」と記録する
●作るのは試験当日中。翌日は記憶が急速に薄れる

今日はまず再現答案を書き上げてから、ゆっくり休んでくださいね。本当にお疲れさまでした!
以上、いろなしでした!