養成課程の小論文・志望理由書の書き方【公式の審査資料で確認】

養成課程の小論文・志望理由書の書き方 養成課程

養成課程に出す「審査資料(小論文)」って、何を書けばいいの?800字ってどのくらいの分量?法政大学院だと「志望理由書」も別に書くって聞いたけど、小論文と何が違うの…?

こんなギモンに答えます。中小企業診断士の養成課程に応募するとき、ほとんどの機関で「小論文」か「志望理由書」のどちらか(または両方)の提出が求められます。テーマや文字数、提出様式は機関によって違い、しかも期ごとに見直されることがあるので、必ず最新の募集要項を確認する必要があります。

さきに結論から言いますと、

この記事の結論

●中小企業大学校(東京校)は「審査資料(小論文)」が必須。800字以内・原稿用紙片面2枚以内で、テーマは期ごとに公式サイトで発表される

●法政大学大学院は「志望理由書」(様式2)が出願書類の必須項目。加えて一般入試では小論文も課されるが、企業等派遣のAO入試では小論文が免除される

●中小企業大学校の審査資料は、応募書類の様式が期ごとに見直されるため、過去の期の様式では受け付けてもらえない

●小論文・志望理由書とも、公式に公開されているテーマ・過去問・様式以外の情報(配点や採点基準など)は公表されていない

わたし自身は1次試験合格後に中小企業大学校・日本生産性本部・法政大学大学院の養成課程を検討し、法政大学の養成課程を受験した経験があります(養成課程は修了していません)。この記事では、中小企業大学校と法政大学大学院が公式サイトで公開している小論文・志望理由書の情報を、一次資料に絞って整理しました。

中小企業大学校の「審査資料(小論文)」は800字・原稿用紙片面2枚以内【2026年10月24日時点】

中小企業大学校(東京校)の中小企業診断士養成課程では、応募書類の1つとして「審査資料(小論文・原稿用紙片面2枚以内)」の提出が必須です。第47期(2026年8月24日〜9月25日募集・応募は締め切り済み)の募集ページでは、テーマが次のとおり公開されていました。

第47期の審査資料(小論文)テーマ【公式サイトより引用】

日本には300万を超える中小企業が存在し、それぞれの置かれた状況は様々であり、多様な姿を現しています。そういった中小企業を一括りにして語るのは難しい面もありますが、あなた自身は、どのような存在だと考えていますか、これまでの経験を踏まえながら、中小企業の実状と抱えている課題について説明してください。また、そんな中小企業に対して、今後あなたは、本校においてどのように自身の能力強化を図り、近い将来どのような行動をとりながら、その課題の解決に貢献しようと考えているのかを説明してください。以上のことをあわせて800字以内で記述してください。

公式サイトの「作成上の注意」には、次の3点が明記されています。

  • 作成はWord様式で行う(指定の「審査資料原稿用紙」をダウンロードして使用)
  • 用紙の左上にある「氏名欄」には必ず氏名を記入し、用紙本体には所属・氏名等を記載しない
  • 原稿用紙片面2枚以内で作成する

「審査資料原稿用紙」の様式は申込を行う期ごとに見直され、変更されると公式サイトに明記されています。過去の期にダウンロードした様式や、他の受験者から譲り受けた様式を使うと受け付けてもらえない可能性があるので、応募する期の募集ページから必ずダウンロードし直してください。

テーマの具体的な文言は期によって変わる可能性があります。共通しているのは、(1)中小企業の現状・課題をどう捉えているか、(2)養成課程で何を身につけ、修了後にどう行動するかという2つの柱を、自分の経験に結びつけて書かせる構成です。テーマの詳細は、応募する期の募集要項ページで必ず確認してください。

応募書類は9種類。小論文はその1つに過ぎない

中小企業大学校の公式サイトによると、第47期の応募書類は次の9種類です。小論文(審査資料)だけを仕上げても、ほかの書類が揃っていなければ受け付けてもらえません。

書類名備考
受講申込書指定様式
推薦書機関派遣で申し込む場合、派遣元機関が提出
履歴書写真貼付
身上書指定様式
審査資料(小論文)原稿用紙片面2枚以内・この記事のテーマ
受付票・面接票・写真票写真貼付・返信用ラベルも同封
健康診断書医師が記入。原則応募時提出だが、事情があれば早めに相談可
第1次試験合格証書のコピー–
受付手数料の振込証明書振込を証する書面

申込書類の様式は合格後のキャリアにもつながる最初の関門です。パソコンスキル(Word・Excel・PowerPointの基本操作)も公式に「必須条件」と案内されているので、書類作成の段階からパソコンでの作業に慣れておくと安心です。

応募できる期は、1次試験の合格年度で決まる

中小企業大学校の養成課程は、1次試験に合格した年度とその翌年度に開講する期にしか応募できません。公式サイトの案内では、次のように整理されています。

1次試験合格年度応募できる期
2025年度合格第45期(募集終了)・第46期(募集終了)・第47期(2027年3月開講)
2026年度合格第47期・第48期(2027年9月開講予定)・第49期(2028年3月開講予定)

※第48期以降は予定であり、変更になる場合があると公式に明記されています。第47期の応募受付は2026年9月25日で締め切られています。次の募集時期や費用の詳細は養成課程の費用一覧と教育訓練給付にまとめています。

法政大学大学院は「志望理由書」が必須。小論文は入試方式で扱いが変わる

法政大学大学院(中小企業診断士登録養成課程)の出願書類は、公式サイトで次の5つの指定様式が案内されています。

様式番号書類名
様式1職務経歴書
様式2志望理由書
様式3修学承諾書
様式4出願資格認定審査調書
様式5出願資格審査 学術活動・実務経験報告書

このうち「志望理由書」(様式2)は、入試方式にかかわらず必須の出願書類です。これとは別に、一般入試では小論文が課されますが、企業等の推薦を受けて受験するAO入試(企業等派遣)では小論文が免除されると、公式のFAQページに明記されています。過去問題集のページには「入試解答例及び出題趣旨(小論文)」も公開されており、過去にどのような問題が出たかを確認できます。

法政大学大学院の第2回入試は、出願期間が2026年11月4日(水)〜11月11日(水)、試験が11月22日(日)、合格発表が11月24日(火)午前10時です。志望理由書(様式2)は出願書類に含まれるため、出願期間の前に書き上げておく必要があります。詳しい書き方はプロジェクト実施計画書の書き方も参考にしてください。

なお、出願書類としての「志望理由書」(様式2)と、入試当日に課される「小論文」は別物です。同じ法政大学大学院の養成課程でも、志望理由書は全員提出、小論文は入試方式によって有無が変わるという点を混同しないようにしてください。

中小企業大学校と法政大学大学院を並べて比較すると

比較項目中小企業大学校法政大学大学院
必須の作文書類審査資料(小論文)志望理由書(様式2)
小論文の有無必須一般入試は必須/AO入試(企業等派遣)は免除
文字数・分量800字以内・原稿用紙片面2枚以内公式サイトに文字数の明記なし(指定様式のフォーマットに従う)
テーマの出し方応募する期ごとに公式サイトで発表一般入試の小論文は入試当日に出題。過去問題集で出題趣旨を確認可
様式の入手方法募集ページから応募する期の様式をダウンロード入試要項ページから指定様式(Word)をダウンロード

どちらの機関も、「中小企業の現状・課題をどう捉えているか」と「養成課程で何を学び、修了後にどう行動するか」を書かせる点は共通しています。中小企業大学校と大学院全体の違いは中小企業大学校と大学院の比較記事、働きながら通えるかどうかは働きながら通える養成課程の比較記事にまとめています。

書くときに気をつけたいポイント

公式サイト・募集要項で確認できる注意点

●用紙本体に所属・氏名を書かない(中小企業大学校)。指定の氏名欄以外には記入しない

●様式は期・年度ごとに見直されるため、必ず応募する期・年度の最新版をダウンロードする

●中小企業大学校はパソコンスキル(Word・Excel・PowerPointの基本操作)が必須条件と案内されている。作文もパソコンで作成する前提

●法政大学大学院のAO入試(企業等派遣)では小論文が免除されるが、志望理由書(様式2)は入試方式を問わず必須

●配点や採点基準は、いずれの機関も公式サイトで公表されていない。公開されているのはテーマ・様式・過去問題集までで、それ以上は「公式サイトで要確認」とする

小論文・志望理由書とも、公式に公開されている情報は「テーマ」「様式」「過去問題集」までです。採点基準や配点のような、公式に書かれていない情報をネット上の体験談だけで判断しないよう注意してください。

養成課程ルートを選ぶかどうかは、まず1次試験の合格が前提です。1次対策を効率化したい方は「通信講座おすすめ比較【2026年最新】」も参考にしてください。

小論文も志望理由書も、まずは「自分の経験」と「中小企業の課題」をどう結びつけるかが土台になります。早めに募集要項の様式を確認して、時間に余裕を持って書き始めるのがおすすめです

よくある質問

中小企業大学校の小論文は何文字で書けばいいですか?

公式サイトの案内では「800字以内」「原稿用紙片面2枚以内」とされています。指定の「審査資料原稿用紙」(Word様式)をダウンロードして作成し、用紙の氏名欄にのみ氏名を記入してください。

志望理由書と小論文はどう違いますか?

中小企業大学校では「審査資料(小論文)」という1つの書類で提出します。法政大学大学院では、出願書類の「志望理由書」(様式2)が入試方式を問わず必須で、これとは別に一般入試でのみ小論文が課されます(AO入試=企業等派遣は小論文免除)。機関によって書類の名称・扱いが異なる点に注意してください。

小論文のテーマはいつ分かりますか?

中小企業大学校は、応募する期の募集要項ページが公開されたタイミングでテーマも同時に公開されます。テーマの文言は期によって変わる可能性があるため、必ず応募する期のページで確認してください。法政大学大学院の一般入試の小論文は入試当日に出題されますが、過去問題集のページで出題趣旨を確認できます。

機関派遣で応募する場合も小論文は必要ですか?

中小企業大学校は、機関派遣(推薦書を提出する場合)でも審査資料(小論文)の提出が必要です。法政大学大学院のAO入試(企業等派遣)では、小論文は免除されますが、志望理由書(様式2)は提出が必要です。

審査資料の様式は毎回同じですか?

いいえ。中小企業大学校の公式サイトには「申込書類の様式は期ごとに毎回見直し変更している」「必ずこのページでダウンロードした様式を使用し、第47期募集以外の様式は受付できない」と明記されています。応募する期の募集ページから、そのつど様式をダウンロードし直してください。

まとめ 養成課程の小論文・志望理由書

中小企業大学校は「審査資料(小論文)」が必須で、800字以内・原稿用紙片面2枚以内、テーマは期ごとに公式サイトで発表されます。法政大学大学院は「志望理由書」(様式2)が必須で、一般入試ではこれに加えて小論文も課されます(AO入試=企業等派遣は小論文免除)。どちらも様式や文字数は期・年度ごとに見直されることがあるため、応募の直前に最新の募集要項を必ず確認してください。

配点や採点基準のように公式に公開されていない情報は、この記事でも断定せず「公式サイトで要確認」としています。書類の提出先・締切は、応募する期・回の募集要項ページで必ず確認してください。

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参考リンク(一次情報)

中小企業大学校「募集日程および要項」

中小企業大学校「中小企業診断士養成課程について」

法政大学大学院「入試概要・募集要項」

中小企業庁「中小企業診断士関連情報」

以上、いろなしでした!